概要
自分が技術記事や社内ドキュメント、書籍などとにかく日本語で書かれた文章を理解することが苦手だったので何か解決の糸口になるかと思い読みました。
https://books.kobunsha.com/book/b10124320.html
以下要約です。
1章「読みが深まらないのはなぜか」
- 小学生の教科書を題材に、簡単な文章であれば理解できることを実演しつつ、簡単な質問をワークショップ形式で埋めることで、理解の解像度が浅かったことを読者に気づかせる
- 「わかった」というのは安定状態であり、それ以上に理解を深めようと思わず読みが深まらない
2章「読みにおける文脈のはたらき」
- キーワード「スキーマ・活性化・文脈」
- スキーマ
- 我々が持っているひとまとまりの知識
- 活性化
- 文章を読んだ時、特定のスキーマを自分の頭の中から引っ張り出して適用すること
- 文脈
- その文章特有の背景
- 「文脈」が「スキーマ」を引き出し「活性化」することで文章から意味を引き出す
- 「文脈」が異なれば引き出される意味も違ってくる
3章「これがわかったつもりだ」
- 長文を読んだ時、全体の文章の雰囲気で間違った理解(わかったつもり)のまま読み終わることがある
- センター現代文で100点取れないのと一緒
- 全体の雰囲気に引きづられて個々の文章の意味をきちんと理解できないまま終わる
- 「わかったつもり」も「わかった」状態と同じで一種の安定状態なのでこの自己認識を壊すのは難しい
4章「さまざまなわかったつもり」
- 「わかったつもり」の原因
- 「文脈」と「スキーマ」が明確なことによる文章の読み飛ばし
- ステレオタイプのスキーマ
- = 先入観
- 文章から得た情報を分類・整理出来ない場合に発生する「いろいろあるだな」という雑な感想による思考停止状態
5章「わかったつもりの壊し方」
- 「わかったつもり」の状態であることを自覚する
- 無知の知
- 自分なりに「何がわかったつもりの状態にしているのか」を考えてみる
- 例. 先入観を持っていないか?, 全体の文章の雰囲気に流されて個々の文章を読み飛ばしていないか?
- 文脈を交換することで理解が深まり、矛盾や「わからない」状態に遷移する
- 矛盾を解決することで「よりわかった」状態になる
- 矛盾は忌避するものではなく、文章間のより緊密な関連を作り上げる契機であり歓迎すべきもの
- 緊密な関連の作り方は「客観的な事実」と「解釈」の2種
- 客観的な事実...データ・常識のイメージ
- 解釈...整合性の観点から理解する